[コラム]2024.12.30

クルマ旅でクラフトビールを楽しむなら、道の駅に向かうべし!

ビアギークの皆さま、お正月のご予定は?自宅で寝正月でビール三昧?うらやましいですね。あるいは、旅行の予定ですか?新幹線で飲むビールも最高ですよね。

クルマで長距離ドライブ?ならば、ビールは我慢ですね・・・いや、ちょっと待ってください!ドライブ中は我慢でも、クルマ旅ならではのビールの楽しみ方があるのです。

それはズバリ「道の駅」で、クラフトビールのショッピング!

高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでは、酒類は一切置かれていませんが、一般道にある道の駅では、酒類が販売されています。

近年は、道の駅におけるクラフトビールの充実ぶりには目を見張るものがあります。クルマなので、うっかり買い過ぎても、重い荷物に苦労することもありません。心置きなく買い物を楽しむことができます。

今回は、山梨・長野・群馬からそれぞれ1カ所ずつ、クラフトビールの品揃えが充実している道の駅を紹介します。

道の駅富士川

最初は「道の駅富士川」。甲府盆地の南端、山梨県の富士川町にあります。周囲を山に囲まれ、展望台やウッドデッキテラスもある、広々と爽快な雰囲気の道の駅です。

ところで、道の駅と言えば、野菜の直売をイメージする方が多いのではないでしょうか。ここでも、採れたての地元の野菜がたくさん並んでいました。野菜の価格が高騰している昨今ですが、やはり産地の近くでは格段に安い。つい手が伸びてしまいそうなところ、今回はビールがテーマなので、我慢します。

お目当てのビール売り場はこちら。大手のビールやソフトドリンクに交じって、クラフトビールが置かれています。

道の駅

私が初めてお目にかかったのは、この「Nori’s Beer」。後で調べたところによると、この道の駅からわずか2キロほどの場所にあるブルワリーのようです。2023年に醸造を開始し、早くも審査会での受賞歴があるとのこと。

特筆すべきは、8種ものラインアップが揃っていた点です。ちょっとしたタップルームに来た気分にもなります。まだまだ取材の旅が始まったばかり、全部買いたい気持ちを抑えて、アンバーエールの1本だけを買いました。

道の駅富士川
山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655-3
https://www.michinoeki-fujikawa.jp/

道の駅八千穂高原

次に紹介するのは、長野県佐久穂町にある「道の駅八千穂高原」。中部横断道の八千穂高原インターを降りてすぐの場所にある、今年の9月にオープンしたばかりの新しい施設です。コンビニも併設されているので、早朝や深夜でも買い物できるのがうれしい点です。

建物の2階には、「屋内交流スペース」と称して、子供用の遊具などがあります。長距離ドライブに飽きてしまった子供たちが気分転換できる、子供連れの家族にはうれしい設備です。

道の駅

直売所も広々としており、充実の品揃え。道の駅の定番の地元野菜に始まり、果物、土産物など、ちょっとしたスーパーマーケット並みの広さの売り場は、見ているだけでワクワクします。

そして、クラフトビールの品揃えも格別。冷蔵ショーケースの扉2枚分が、ほぼクラフトビールで埋められていました。最も多く売られていたのが「八千穂ブリューイングカンパニー」のビール。白基調のスッキリとしたデザインの缶がビッシリと並んでいます。隣には「8PeaksBREWING」「軽井沢ブルワリー」「ヤッホーブルーイング」のビールも、それぞれ複数の銘柄が揃っています。

いくら荷物の量を気にせず買い物ができるクルマ旅とはいえ、全部というわけにもいかず、どれを買おうか非常に迷います。ヤッホーは都内の自宅近くのスーパーでもおなじみだし、軽井沢ブルワリーも何度か飲んだことがあるので、ここはお初にお目にかかった、八千穂ブリューイングと8Peaksを何本か買いました。

道の駅八千穂高原
長野県南佐久郡佐久穂町畑1190-1
https://yachi-michi.com/

道の駅しもにた

3つ目は、「道の駅しもにた」。群馬県下仁田町にある、国道254号線沿いの道の駅です。世界遺産で有名な富岡製糸場の近くです。

下仁田の特産品といえば、何と言っても下仁田ネギ。太くてずんぐりとした見た目と、加熱すると非常に甘くなる味で有名です。ちょうど冬の旬の時期を迎えて、直売所の入口付近には箱が積まれていました。

店内の奥にあるクラフトビール売り場には、大きな手作りのポップが目立っています。群馬県も近年は新しいブルワリーが増えてきており、なかなか盛り上がっているようです。

道の駅

並んでいたクラフトビールは、全て群馬県内のブルワリーの物。川場村の「川場ビール」と、太田市の「CHROA」、そして前橋市の「TENGOOD」の3ブランド。またまた全部買いたい衝動を抑えて、ここは道の駅つながりで、川場村の道の駅「川場田園プラザ」内にあるブルワリーということで、川場ビールを2本購入しました。

道の駅しもにた
群馬県甘楽郡下仁田町馬山3766-11
https://michinoeki-shimonita.com/

番外編 イオンモール佐久平

イオンモール

最後に紹介するのは、道の駅ではなく、ショッピングモールです。取材の途中に立ち寄った、「イオンモール佐久平」の、クラフトビールの品揃えが、あまりにも素晴らしかったので、加えさせて頂きました。

イオンモール

ご覧ください、この品揃え。大手のビールは別の場所にあり、この棚すべてがクラフトビール。このうち、左側の3分の1くらいが長野県内のブルワリーでした。志賀高原ビール・AJB・ヤッホーブルーイング・オラホビール・麗人酒造・軽井沢ブルワリー、計6ブランド。他の国内外のブランドも充実しており、非常にワクワク感のある売り場でした。

イオンモール佐久平
長野県佐久市佐久平駅南11-10
https://www.aeon.jp/sc/sakudaira/

帰り道、帰宅後

最終的にクルマのラゲッジスペースは、こんな感じに。要冷蔵の商品もありましたが、冬場だったのでなんとか大丈夫かと思い、運転中の暖房は控えめにして、ラゲッジスペース内の温度が最も低そうなテールゲートのすぐ手前で保管しました。

この日の走行時の外気温は、最高でも7℃くらいでした。帰宅時に触ってみると、どのビールもそこそこ冷たかったです。しかし、春から秋にかけてのドライブでは、保冷ケースに保冷剤を用意したほうが良いかと思います。

クラフトビール

自宅に着いてから、旅の思い出に浸りながらビールを並べてみて、SNS用に撮影する。1本ずつ丁寧に冷蔵庫にしまう。もう、入りきらないよ、と、うれしい悲鳴。通りがかった妻が、またたくさん買ってきて・・・と、ブツブツ文句を言ってます。ここまでのくだりが全部セットで、ビアギークの楽しみというものです。

とりあえず、お正月に自宅で楽しむビールのストックは、これで大丈夫。いや、もしかしたら、年内に無くなってしまうかも・・・

(取材 2024年12月17日 写真は全て筆者撮影)

※年末年始の営業状況は、各ホームぺージでご確認ください。

しもにたイオンモールクラフトビール下仁田佐久佐久平八千穂高原富士川山梨群馬道の駅長野

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

津田 敏秀

ビアジャーナリスト

1972年、東京都出身。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。
外食チェーン企業に15年間勤務の後、独立。串揚げとクラフトビールの店を7年間経営。今までの経験を活かし、飲食店の経営に関する記事を得意とする。
好きなビールはケルシュ。趣味は乗り鉄。

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
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