新年あけましておめでとうございます。
藤原ヒロユキが今想うこと2025
新年あけましておめでとうございます。
今年も、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会のメンバーをよろしくお願いいたします。
目次
【日本のクラフトビール生誕30周年記念】の【Beer Expo 2025】
2025年は日本のクラフトビール生誕30周年です。1994年の酒税法改正により、1995年から小規模のビール醸造が始まりました。
この記念すべき【生誕30周年】を祝い、4/9(水)〜13(日)に、幕張メッセで【Beer Expo 2025】が行われます。(*4/9(水)は出展者、スポンサー、ビール関係者のみのレセプションですので、一般の方は4/10(木)からのご参加となります)
詳しくは、こちらでご覧いただけますが、カンファレンス、展示会とビアフェスが合体した一大イベントです。
カンファレンスは醸造テクニックや店舗経営、商標やラベルの法務コンプライアンスに至るまで多岐に及ぶ41講座が予定され、展示会は原料から醸造設備など様々なメーカーや企業が集結します。
そして、ビアフェスは全国から203醸造所が、定番ビールはもちろんのことBeer Exop限定醸造のビールなど自慢のビールを提供します。入場すれば試飲し放題のイベントです。
VTuberとのコラボビール
皆さん、VTuber(Vチューバー)ってご存知でしょうか?
恥ずかしながら私は、【Beer Expo 2025】のコラボ企画でVTuberという存在を初めて知りました。VTuberとはバーチャル・ユーチューバーの略で、バーチャル・アバターを使って配信を行うユーチューバーです。
そんなVTuberのなかでも、お酒にフォーカスした配信を行っている8人がBeer Expo 2025とコラボすることが決まっています。
具体的には、VTuberが10社のクラフトビールメーカーとコラボビールを造り、さらに記念グッズも製作されます。そして、会場ではVTuberとの乾杯チェキを撮ることもできるのです。
この【乾杯チェキ】というのを私も体験してみたいと思っています。
カンファレンスが楽しみ
ビアフェスはもちろんですが、【カンファレンス】が楽しみです。
このカンファレンスは、私達【日本ビアジャーナリスト協会】が企画から人選などを任されているコンテンツで、手前味噌ですが「どこに出しても恥ずかしくない自信のある内容」です。
最も大きな目的は「ビール関係者のスキルアップ」ですが、一般の方が楽しめる内容も多々あります。
「IPAの達人に訊く」「ピルスナーの達人に訊く」「ヴァイツェンの達人に訊く」などは、ビアスタイルごとに醸造のポイントなどを語ってもらう内容で、一般の方が聞いてもビアスタイルを理解するのに役立つことでしょう。
また、ペアリング講座やビアカクテル講座(ミクソロジーの第一人者である南雲主于三さんが登壇!)、ビール注ぎ名人によるサービング・パフォーマンスは試食や試飲もできてとても楽しい内容です。
さらに、今後ビール関係の仕事に就きたいと思っている人やブルワリーやビアバーを始めてみようかと目論んでいる人には、スタートアップのノウハウ講座も用意されています。
今まで、これほど多彩で本格的な【ビアカンファレンス】は無かっただけに、この機会を逃すことなく、チャンスとヒントを掴みに来てください。
30年を振り返り、次の時代へ踏み出そう
このように、生誕30周年を祝う【Beer Expo 2025】ですが、これはただのお祭り騒ぎではありません。30年間、日本のクラフトビールはどのような歴史を辿ってきたのか? を振り返るイベントでもあるのです。
去年2024年の元旦の記事にも書きましたが、日本の「クラフトビールの伸び率」は他の国に比べ緩やかです。いや、”緩やか”というのは少し優しい言い方なのかもしれません。その伸び率は”遅い”というのが正しい表現でしょう。
他の国から「30年もやって、まだそんなところにいるのですか?」と言われても仕方がありません。クラフトビール解禁が日本より遅かった国々から「先輩、僕達は先に進んで行きますんで。はやく追いついてきてくださいね」という声すら聞こえてきそうです。
いつまでもこのままのペースではいけません。大きく歩幅を広げていく必要があります。次の時代へ踏み出さなければならないのです。
30年間は長かったのか? 短かったのか?
この30年間、私は数々の醸造所やビアバーを訪れ、原料となるホップや麦の生産地も訪ね続けてきました。十数冊のビール本を執筆し、それ以上の数のカタログ本やテキストの監修をし、ビール雑誌の編集長として働きました。
またビアジャーナリスト・アカデミー(BJA)は、第1期生から第20期生までの卒業生、総勢369名を輩出し、現在も各方面で活躍しています。さらに多くの講義やセミナーを開き、国内外のビアコンペティションの審査員を務めました。数えきれないほどのビアイベントに参加し、星の数ほどのビアファンに出会いました。
そして今、私はビアジャーナリストの仕事を続けながら、京都府与謝野町でホップを育てています。与謝野ホップは素晴らしいブルワリーで美味しいビールに仕上げていただき、多くのビアファンに届いています。
30年は長かったのでしょうか? 短かったのでしょうか?振り返ることは必要です。しかし、「ここがゴールではない」ということだけは確かです。この先、日本のクラフトビールはどのようになっていくのでしょうか?
それは、私達のビール愛で、今まで以上に素敵な世界にしていくことができる! と信じています。
心あるビアファンの皆さんの思いがあれば、ビールを取り巻く環境はさらに良いものになっていくことでしょう。
本当に楽しみです。
2024年1月1日 京都与謝野にて
乾杯!
(一社)日本ビアジャーナリスト協会
代表 藤原ヒロユキ
【藤原ヒロユキからのお願い】
現在、日本ではクラフトビールに関する統計情報が存在しておりません。そこで日本クラフトビール業界団体連絡協議会では2023年度市場調査を行っています。未回答のブルワリー様は、ぜひご回答いただき業界発展にご協力ください。
すでにご回答いただきました約300社のブルワリー様には感謝申し上げます。
ご回答フォームはこちら(3分程度で回答可能です)
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。