[テイスティング,新商品情報]2025.1.9

この冬だけの味わい!ベアレン醸造所から冬季限定の「ベアレン ウルズス」が新発売

告知

岩手県盛岡市にあるベアレン醸造所。今年の冬季限定ビール「ベアレン ウルズス」が、2024年12月4日(水)より発売となりました!創業以来毎年醸造されている人気の季節限定商品です。毎年違うレシピで造られるビールの、今年らしい特徴やペアリングなどをお伝えします。

「ベアレン ウルズス」とは?

ラベル表

「ベアレン ウルズス」は、ベアレン醸造所が創業当時より、毎年醸造を続けているラインナップのひとつです。今年からラベルデザインがリニューアルし、ブランドロゴにも使用されている熊のイラストが大きく描かれ、色合いも濃いネイビーになりました。クマの表情がとっても愛らしいです。

「ウルズス」の名前の由来は、「強い熊」を意味するラテン語。ドイツ人の初代マイスターにより命名され、20年以上経った今も変わらず愛され続けているビールです。重厚な麦芽風味が特徴の下面発酵の「ボック」の中でも、ベアレン ウルズスのビアスタイル「ヴァイツェンボック」は上面発酵で醸造されています。

ボトル側面

アルコール度数は7%とラガービールなどより少し高め。どっしりとした贅沢な味わいと、フルーティで芳醇な風味を感じることができる小麦のビールです。毎年レシピを改良しているので、その年限りの特別な味わいを楽しめます。

今年の特徴は、贅沢にブレンドされたハタラウ地方のホップ

ドイツ国内最⼤のホップ産地である南ドイツのハタラウ地⽅。フローラルでスパイシーな⾹りと、やわらかな苦味が特徴とされています。ビールの香りを特徴づけるアロマホップに、今年はこのハタラウ産を中⼼とした3種類のホップを贅沢にブレンド!爽快なホップの⾹りを楽しめます。さらにビールの苦味付けには、ドイツ産の新品種ホップ「Titan」を使用。どっしりとした味わいを支える役割を担っているそうです。

3種のホップの香りと新品種ホップの味わいに加えて強く感じるのが、ふんだんに使用した麦芽由来のモルティなコク。濃厚でなめらかな口当たりのヴァイツェンボックの特徴を生かしながらも、今年ならではの工夫された味わいとなっています。

実際にベアレン ウルズスを味わいながら、スタッフの方のおすすめのおつまみとペアリングをしてみました。

フルーティなのに、しっかり飲みごたえのある味わい

グラス

グラスにそそぐ間にも、ヴァイツェンを思わせるバナナのような立ち上るフルーティな香りに、思わずうっとり。向こう側が透けないほど濃いオレンジ色のような色味で、泡立ちは穏やかです。

グラスアップ

口に含むときには、ブレンドされたホップの奥行きのあるアロマをさらに感じます。しっかり濃厚な味わいが、口の中にじんわりと染み渡りました。炭酸感は少なくまろやかな口当たり。穏やかな苦味とともに、レモンのような柑橘のニュアンスも感じられます。飲み込んだ後も、ゆっくりと味わいの余韻を楽しめる満足感の高いビールです。

さて、そんな今年のビールに合うおすすめのおつまみを、ベアレン醸造所のスタッフの方に伺いました。おすすめを参考に実際に試してみたので、ご紹介します。

やってみよう!今年のベアレン ウルズスとのペアリング

1. 肉料理:ローストポーク

ローストポーク

まずは食事のメインともなる、肉料理から。マスタードを使ったソースのローストポークとペアリングをしてみました。

スタッフの方の「ビールのフルーティさが豚肉の甘みを引き立てる」との言葉通り、本当に豚肉の甘みをより感じられました。試しにラガービールと合わせてみましたが、ヴァイツェンボックのウルズスの方が一層奥深い後味が味わえる気がします。

マスタードの酸味とビールの濃厚さが絶妙に合い、ロースの油をふわりと包み込んでくれます。個人的にこのペアリングはとても好みで、他のペアリングが控えてるのにも関わらず、一気に一皿食べてしまいました。(なお、レシピはレタスクラブさんのこちらから→https://www.lettuceclub.net/recipe/dish/24273/

他におすすめの肉料理は、ポークチョップや鴨肉のグリルだそうです。こちらもぜひ試してみたいなと思いました。

2. チーズ:カマンベールチーズ

チーズ

次はとろり濃厚なカマンベールチーズとのペアリング。手に入りやすい雪印のカマンベールで試してみました。

口の中いっぱいに広がるマイルドなカマンベールチーズの味わいに、全然負けない芳醇なモルトの風味に「おいしい!」と声をあげてしまいました。ヴァイツェンボックのバナナやクローブの香りが、チーズの香りと相性がいいなと感じました。

3. デザート:バナナバウム&チーズケーキ

バウム

ビールのペアリングの考え方のひとつに、「似たもの同士の食材」の食べ合わせがあります。ヴァイツェンボックのバナナを感じさせる香りと近しいおつまみとして、「バナナブレッドやバナナタルト」とスタッフの方からおすすめをいただきました。今回は、手に入りやすい無印良品のバナナバウムとペアリングしてみました。

これは、文句なしの組み合わせです。ウルズスとバナナバウムのそれぞれのバナナ感が見事に協奏し、甘味と苦味の調和を楽しめました。

チーズケーキ

もうひとつデザートで、同じく無印良品のチーズケーキにも挑戦しました。カマンベールチーズに合うなら、こちらにも合うのではないか、との発想からです。そして、こちらもとても相性が良かったです。濃厚さのマリアージュのような、幸せなもったり感を口の中で楽しめるペアリングです。

4. その他:ミックスナッツ

ナッツ

こちらは、「対比」のペアリング手法です。スタッフの方から、「塩気のある味わいが、ヴァイツェンボックの甘みとコントラストを作る」とおすすめいただいたのは、プレッツェルやナッツ類。今回は、こちらも無印良品のミックスナッツと試してみました。

このナッツとウルズスで時間を忘れて過ごせそうなくらい、バランスの取れたペアリングだと思います。ナッツの塩味を邪魔しない、ウルズスの甘み。食事の後にゆっくり時間を気にせず飲むなら、この食べ合わせはかなりおすすめです。

ベアレン醸造所のこだわりを味わおう

釜

100年以上前にドイツで使われていた仕込み釜を使用し、伝統的な手法でビール造りを続けるベアレン醸造所。その品質と味わいは高く評価され、国内だけでなく海外のビールコンテストでの受賞歴もあるほどです。

醸造所

ラガービールやシュバルツビールなど、ベアレン醸造所の豊富なビールのラインナップは、私たちにいろんな味わいを楽しませてくれます。そのこだわりがぎっしり詰まったこの冬だけのウィンタービール「ベアレン ウルズス」です。

ボトル

おつまみとのペアリングを楽しみながら、この冬ならではの味わいをぜひ味わってみてください。

◾️ ベアレン ウルズス
【販売開始日】2024年12月4日(水)
【原材料】麦芽(外国製造)、ホップ
【アルコール度】7.0%
【スタイル】ヴァイツェンボック
【品目】ビール
【醸造者】ベアレン醸造所(岩手県盛岡市)
【内容量】330ml瓶
【URL】https://www.baerenbier.co.jp/

ベアレン醸造所冬季限定岩手県

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

金子明日香

ビアジャーナリスト/ライター

静岡県生まれ、愛知県在住のWeb編集/ライターです。
大学のドイツ留学でドイツビールに出会い、在独1年間ですっかりビール好きに。ビールを通して、国内外さまざまな出会いやご縁に恵まれてきました。

ビールの楽しさや魅力をもっとたくさんの人に伝えたい!と思い、ビアジャーナリストアカデミー20期に参加。ビールが好きなステキな仲間と出会えたことで、私自身がビール造りをもっともっと知りたくなりました。

農家の娘なので農業×ビールに興味があります。特に国産ホップや大麦など、日本の農業からつながる、国産原料を使ったビールの情報を発信したいです。

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