季節のお酒と酒肴を味わう横丁・立花篇#7 【冬の醍醐味!クリスマスビールを含むベルギービールと楽しむ横丁のクリスマス編】
今回のテーマは、「冬の醍醐味!クリスマスビールを含む ベルギービールと楽しむ横丁のクリスマス」。
これまでにも秋から冬にかけて横丁で開催されてきたベルギービール編です。
今回は期間限定で販売されるクリスマスビールを含めた3種のビールとそれぞれのビールに合う酒肴を楽しみます。
目次
横丁・立花篇とは?
「横丁・立花編」は、“仕事帰りにふらっと横丁に寄るような感覚で、お酒と酒肴が楽しめる会”として、毎月第3木曜日に開催されている講座です。
もともとは大阪市・京橋の施設で開催されていましたが、2024年4月から場所を尼崎市・立花に変えて開催しています。
「立花ってどこ?」
大阪に住んでいる私も、横丁で聞くまでは知りませんでした。
JR大阪駅から神戸線に乗って、1つ目の駅が「塚本駅」、2つ目が「尼崎駅」、そして3つ目が「立花駅」、大阪駅から約10分で到着です。
JR立花駅から徒歩3分の場所にある「ソレイユフラワー&カルチャーサロン」が横丁の会場になっています。
「横丁・立花篇」では、日本酒や焼酎、ワイン、ビール、ウイスキーなどから季節やテーマに合ったお酒とそれに合う酒肴を楽しみます。
お酒と酒肴を振る舞い、またそのお酒と酒肴にまつわる楽しいお話をしてくださるのは、料理家であり唎酒師のフジノマキ先生。
参加者が簡単な自己紹介と、本日のお酒にまつわるエピソードを話すアイスブレイクの後、マキ先生からの本日のお酒と酒肴についての楽しいお話が始まります。
今回は、通常の「横丁」でしたが、いつもよりハイグレードなお酒と酒肴が楽しめる「プレミアム横丁」や、酒肴をメインにお酒を楽しみ、さらに酒肴のレシピが付く「酒肴スペシャル」などが開催されることもあります。
大阪市・京橋で講座がスタートしてから今年で9年目を迎えるロングラン講座です。
今回のテーマは、クリスマスを楽しむベルギービール
ビールをテーマにした横丁は年に2回ほど開催されており、ベルギービールの飲み比べは秋から冬にかけての定番になりつつあります。
前回はベルギービールの中でも、「アビイビール」3種の飲み比べを楽しみました。
「ベルギービールは、ベルギーで醸造されたビールの総称であり、その種類は多岐に渡ります」と、お酒と酒肴をいただく前に、マキ先生から今回のテーマになっているお酒の説明、そして本日いただく3種について説明がありました。ベルギービールの説明を聞くことも回数を重ね、ベルギービールの知識が深まってきましたように思います。
今回は代表的な「トラピストビール」と「アビイビール」、「クリスマスビール(ウインタービール)」の特徴について説明がありました。
ベルギーでは、クリスマスは家族と過ごす大切な日。
「クリスマスビール」は、秋から年末にかけてのクリスマスシーズンにあわせて限定で醸造されるビールです。寒い時期に冷えた体が温まるように比較的アルコール度数が高いものや、数種類のスパイスを使用した複雑な香りのビールが多いそうです。最近、日本のブリュワリーでも冬になるとクリスマスモチーフのデザインをあしらった缶を見かけるようになりましたね。
本日飲み比べをする3種のうち1つがこのクリスマスビール。
なんとアルコール度数が10%とかなり高いようですが、今日は参加するメンバーとシェアして飲むので安心です。
本日のビールと酒肴(しゅこう)
酒肴とは、お酒を飲むときにいただくお料理のこと。
横丁に参加して、この「酒肴」という言葉を知りました。
セント・ベルナルデュス・ホワイト × さつまいもとローストナッツのサラダ
「セント・ベルナルデュス・ホワイト」はセント・ベルナルデュス醸造所が醸造するアビイビールで、名前に「ホワイト」とあるように小麦を使用したホワイトビールです。昨年参加した「アビイビール」3種飲み比べでは、「セント・ベルナルデュス・アブト12」をいただきました。
「昨年アビイビールを飲んだ際、お茶目にニッコリ微笑む神父様のラベルがあったの覚えてませんか?」とマキ先生。
はいはい、覚えてますとも!昨年飲んだアビイビールは3種とも瓶で、その1本にかわいい神父様がいましたよね。今回いただく「セント・ベルナルデュス・ホワイト」は、アビイビールでは珍しい缶ビールで、デザインも一新されオシャレな感じ。
色は軽く濁りのある明るいパステルイエローで、香りはホワイトビールらしいバナナの香りと柑橘系の香り、さらにスパイス香も感じました。
アルコール度数5.5%のホワイトビールですので、冬だけでなく、夏にも爽やかにゴクゴク楽しめるビールです。
こちらのビールに合わせるのは、「さつまいもとローストナッツのサラダ」です。
横丁の酒肴として出番が多いポテトサラダですが、今まで同じポテトサラダが出てきたことはない!と言っていいほど、登場する度に楽しませてもらっています。
今回はさつまいものポテトサラダ。
具にナッツや新生姜が入っているので食感が楽しく、トッピングされている紫芋のフレークがとってもきれい。
隠し味の柚子胡椒がピリッと効いた大人のポテトサラダに、ホワイトビールのスパイス感が重なってとても美味しかったです。
シメイ・ゴールド × スパイシーチキンフライ
「シメイ・ゴールド(シメイ・ドレー)」は、スクールモン修道院で醸造されているトラピストビールです。同じ瓶でブルー、ホワイト、レッド、グリーンのラベルのシメイを見たことはありませんか?
マキ先生によると、「他のシメイにくらべて、ゴールドが手に入りにくいことはないですよ」ということだったので、いくつか酒店やスーパーで探しましたが、ブルーやレッドは置いてあってもゴールドはみつかりませんでした。
ゴールド以外のシメイのアルコール度数は10%近いものになりますが、ゴールドは熟成期間が短く、アルコール度数も5%とそこまで高くはありません。
色は少しくすんだ黄色で、香りは甘い花のような香り、味は軽い酸味と喉の奥に苦みを感じます。そこまで苦いわけではありませんが、今回いただいた3種の中では一番苦みがありました。

フライが揚がるのを待つ間にシメイ・ゴールドを飲みきらないようにしなければ…
こちらのビールに合わせるのは、「スパイシーチキンフライ」です。
横丁の会場が、キッチン付きのスペースになったことで、その場で調理したものを味わえるようになりました。
フライが揚がるのを待ち、揚げたてのスパイシーチキンフライにレモンをかけていただきます。
衣に入っている青海苔の香りがして美味しい。そしてビールを一口。
フライにはシメイ・ゴールドのようなドライでスッキリとしたビールがよく合いますね。
付け合せの紅芯大根のマリネで口の中をサッパリして、フライをもう一口!と、どんどん食が進みます。
シメイ・ゴールドは本日いただいた3種の中でも、一番食事に合わせやすいビールでした。
デリリュウム・クリスマス × ブルーベリーとチョコチップ入りミニチョコケーキ
「デリリュウム・クリスマス」はヒューリグ醸造所が醸造する人気のクリスマスビールです。
色はくすんだ明るいブラウンで、香りは甘いベリー系のドライフルーツの香りとしっかりアルコール感も感じます。
口に含むと炭酸が強く、甘みと同時に酸味も感じます。アルコール度数が10%と高いので、ワインのように香りや色を楽しみながらゆっくりといただきたいビールですね。
こちらのビールに合わせるのは、「ブルーベリーとチョコチップ入りミニチョコケーキ」です。私は普段、ビールにスイーツを合わせることはありませんが、横丁のベルギービール編ではビールとスイーツのペアリングは大定番です。
チョコケーキをいただいてから、ビールを口に含むとビールの印象がガラッと変わりました。
ビールはもともと感じていた甘みよりも酸味や苦みをより感じるようになり、口の中のチョコケーキの甘みをより感じられるようになりました。相乗効果でビールもチョコケーキも美味しい。
デリリュウム・クリスマスはぜひ冬にスイーツと一緒に味わってほしいです。
ベルギービールを家でも楽しんでみた!
今回は横丁でいただいたベルギービールを家でも楽しんでみようと、スーパーマーケットや酒屋、百貨店をうろうろしましたが…残念ながら、今回横丁でいただいた3種は1つも見つからずでした。
そこでECサイトをチェックしたところ、横丁でいただいた3種が購入できるサイトを発見、さっそく注文しました!
数日後、丁寧に梱包されたビールが届き、家でもベルギービールを楽しみました。

おまけでコースターが付いてました。ありがとうございます!
お酒の「はじめて」と出会う場所
私はお酒の中でもビールが大好きです。
「横丁」に参加するたびに、マキ先生の美味しい酒肴とお酒、そしてお酒にまつわる楽しいお話に「こんなに美味しいお酒(ビール以外でも)があったんか!」と感動しています。
「世界には、まだまだ私の飲んだことのない美味しいお酒がたくさんある!」と思うと、その出会いにワクワクします。
また次回!横丁のテーマがビールのときはレポートしますね。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。