【季節のお菓子とビールで愉しむ】2月 ココアファッジ
ビール好きの皆さま、今日はバレンタイン・デーですね。
実はチョコレートの手作りは温度管理が重要で、艶のある状態を保つのがとても難しいのです。今回はそれを逆手にとって、ほろほろとした食感のファッジにココアとくるみを入れてみました。
ビールとのペアリングもお楽しみに。
目次
2月のお菓子:ココアファッジ
ファッジとは
ファッジはイギリスの伝統菓子で、「ハリー・ポッター」シリーズにも登場するので聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
材料はキャラメルと変わらないのですが、食感が全く異なります。キャラメルが粘るのに対し、ファッジは口に入れた瞬間にほろっと溶けていくのです。
この違いは加熱具合によって発生します。
ファッジは115℃くらいまで加熱してから冷ますことで砂糖の再結晶が起こり、口溶けの良い独特の食感が生まれます。
作業中は温度を測るのが難しいので、加熱中艶がなくなる瞬間を見逃さないのがコツですね。
もちろんココアやくるみを入れないプレーンなファッジも美味しいですよ。
世界一甘いスイーツとも言われるファッジ、決して難しくはありませんのでぜひお試しください。
材料 およそ20個分
グラニュー糖100g、無塩バター50g、コンデンスミルク60g、牛乳100ml
無糖ココア大さじ1、くるみ45g
作り方
- バットにオーブンシートを敷いておく。
- くるみを粗く刻む。
- 厚手の鍋にグラニュー糖、無塩バター、コンデンスミルク、牛乳を入れ、弱火にかける。
- 絶えずゴムべらでかき混ぜながら、ふつふつとした泡が大きくなるまで加熱し、いったん火を止める。
- ココアとくるみを入れ、再度弱火にかける。
- 生地の艶がなくなり、ボソッとした手応えになったら火を止め、バットの上に流す。
- 上からオーブンシートとタオルをかけ、熱いうちに平らに伸ばす。生地がとても熱いので火傷に注意!
- 粗熱が取れたら2cm角くらいに切り分ける。
- できあがり。
ペアリング
サンクトガーレン ティラミスチョコレートスタウト
まずは間違いようのない組み合わせ。

サンクトガーレンは毎年この時期チョコビールを何種類かずつ出していますが、今回のペアリングには2025年限定のティラミスチョコレートスタウトを選びました。
キャラメル麦芽に加えコーヒーやバニラも使われていてビール単体でもとても美味しいデザートビールなのですが、ココアファッジと一緒に口に含むとサーティーワンアイスクリームのあのアイスが思い浮かびます。
まったりと夜を楽しむ組み合わせになりました。
ABV:8%
ファーイーストブルーイング グレープバイン2024
もう一つは自分でもちょっと意外な組み合わせです。

ワイン用ぶどう栽培の過程で間引き(摘房)されたぶどうをクラフトビールにアップサイクルする取り組みが2021年から始まっています。
2024年は赤ワイン品種を使用したセゾンスタイルです。
さっぱりしつつスパイシーな飲み口はお菓子に合うのかな?とも思いましたが、実際にペアリングしてみるととてもマッチしました!
言ってみればロッテのあのブランデー入りチョコレートのようなニュアンスです。
ぶどうの酸っぱさが反発せずにファッジの甘さを引き立ててくれました。
ABV:6.0%
皆さまにとって楽しいバレンタインの一日となりますように。
いかがでしたでしょうか?それではよきビールライフをお過ごしください!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。