[ビアバー,ブルワー]2025.2.27

【ビールのある風景in岩手㊱】ハッピーアワーがとにかくお得! さくらブルワリーのビールが飲めるSakura Brewery Craft Beer & Food@北上市

今から6年近く前、岩手県北上市のさくらブルワリーの直営店「エールハウス ロビンフッド(Ale House ROBIN HOOD)」に、ビールを飲みに行きました。

当時の記事はこちら…
【ビールのある風景in岩手②】ビールも人生も楽しもう! 北上市のさくらブルワリーを訪問してきました。(2019.6.14)

その後にできた盛岡市内の直営店には何度か行ったり、ビールイベントの際には飲んだこともあったさくらブルワリーのビール。それでも、なかなか北上市では飲む機会がないまま時間が経過してしまっていましたが、この冬、以前のお店近くに移転しお得なサービスもあると知り、久しぶりに北上市を訪問。さくらブルワリーのビールを飲んできました。

改めて北上市とは…

岩手県の南西部にあり、北上盆地のほぼ中央に位置しています。県庁所在地の盛岡市からは南に約45km離れていて、東北新幹線に乗れば2駅で約20分、普通列車では50分ほどかかります。人口は約9万2千人で、岩手県内では盛岡市、奥州市、一関市に次いで4番目に多い市です。
定住人口を増加させるために、比較的早い時期から工業振興を町づくりに掲げて企業誘致に取り組んできた北上市。現在では、東北自動車道と秋田自動車道の合流地点として岩手・秋田2県にまたがる東北有数の流通の重要拠点にもなっています。
冬は雪に覆われ、日本トップクラスの積雪と雪質を誇る夏油スキー場もあります。また春には、北上川の河畔にある北上展勝地(北上市立公園展勝地)の広大な園内に150種1万本あると言われる桜が咲き乱れ、「さくらの名所100選」「みちのく三大桜名所」にも数えられています。

展勝地の桜並木(2022年4月撮影)

Sakura Brewery Craft Beer & Food訪問

さくらブルワリーについて…

さくらブルワリーは、イギリス人のスティーブン・マイケル・バットランド(Stephen Michael Butland)さんが、2015年に岩手県北上市に立ち上げたブルワリーです。さくらブルワリーという名前は、桜の名所として名高い北上市で生まれたブルワリーということからついたものです。
2019年9月には、盛岡市内に直営店「さくらブルワリー盛岡」もオープンしています。
北上市のタップルームは、名前がSakura Brewery Craft Beer & Foodに変わりました。

北上駅から向かう

向かったのは小雪の舞う寒い日の夕方。17時の開店直後を狙って北上駅に到着しました。

駅前は静かな雰囲気ですが、少し歩くとこじんまりとした居酒屋やバーなどが並ぶ歓楽街があります。Sakura Brewery Craft Beer & Foodには徒歩7~8分で到着します。

店内の様子

店内はテーブルの2人席が3つ、4人席がひとつ、そしてカウンターには7~8人が座れます。こじんまりとしていて明るい雰囲気で、ひとりでも入りやすいと感じました。


この日つながっていたビールは7種類。メニューには11種類のビールが並んでいて、その中からその日提供されるものには番号が振られています。1杯のお値段は800円のものが9種類、1,100円のものが2種類でした。

お得にビール!

この日17時の開店直後を狙って訪問したのには理由があります。月曜日から木曜日までの17時~18時はハッピーアワー。ハッピーアワーで100円、200円引きというのは見かけますが、Sakura Brewery Craft Beer & Foodのハッピーアワーはビールがすべて半額!800円のビールが400円、1100円のビールなら550円(税別)で飲むことができます。

まず注文したのは、トワイライトセゾン。アルコール分5%・IBU33のこのビールは、白ブドウのような香りがあり、穏やかな味わいで、最初の一杯にもピッタリでした。

2杯目は、展勝地さくらエール(アルコール分4.8%・IBU21)。北上展勝地の桜から採取した酵母が使われている、ここならではのビール。華やかな香りとフルーティな味わいが特徴です。

迷って選んだ最後のビールは、アルコール分5%、IBU15の直営店限定で提供されているブラックマジックスタウト。穏やかな味わいでアルコール分もそれほど高くはありませんが、カラメルの香りや麦芽の甘みをゆっくりと味わいたくなるビールでした。

偶然ですが、今回注文したビール3種類はそれぞれ違ったグラスで出てきました。限られたビールにしか使わないグラスもあるとのことで、ビールの名前が思い出せなくてもどんなグラスで飲んだか記憶にあれば、何のビールかわかることもあるそうですよ!

フードは早く出てくる枝豆やナッツから、ソーセージの盛り合わせやフィッシュ&チップスなども。この日私が頼んだのは、奥州いわいどりのチキングリル(980円)。柚子胡椒がきいたクリームソースと鶏がとてもよく合っていて美味しくいただきました。

もっと飲みたいビールも気になるフードもありましたが、盛岡へ戻らなければならなかったのでここまでにしました。この日のビール代は3杯で1,200円、フードはミックスナッツ(300円)も合わせて1,280円で、ビールのほうが安く済みました。周囲に飲み屋が多いこともあって1・2次会の後でくる方が多く、お店が混みあうのは遅めの時間とのこと。とてもお得なハッピーアワーなのにゆったりと過ごすことができました。
もし時間の都合がつけば、ぜひ月~木曜日の18時までに訪問してみてくださいね! 私も、こんなお得なサービスがなくならないうちにまた行きたいと思います。

ちなみにこのハッピーアワーのサービスは、「さくらブルワリー盛岡」でも実施されているようです。北上には行けないけれど盛岡なら…という方がいらっしゃったら、こちらも早めにどうぞ!

Sakura Brewery Craft Beer & Food
住所:岩手県北上市諏訪町1-1-17
営業時間:17:00~23:30(ラストオーダー23:00)
定休日:日曜

さくらブルワリー盛岡
住所:岩手県盛岡市菜園1-11-23 菜園ビル2F
営業時間:17:00−23:00(ラストオーダー22:30) 
定休日:日曜

*日付の記載がない写真は、全て2025年2月に撮影しています

Sakura Brewery Craft Beer & Foodさくらブルワリー北上岩手

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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