五感で味わうビア講座『クラフトビアミーティング入門編vol.7』参加レポート
6/29(土)両国ポパイで『クラフトビアミーティング入門編vol.7』が開催されました。講師は、日本ビアジャーナリスト協会の副会長である野田幾子さん。
クラフトビール人気にともない、あちこちでビールに関するいろんな講座が開催されています。興味はあっても、入門者にとっては内容が難しめなことも多々あるなかで、リーズナブルに基礎を学んでもらいたいと、NPO法人日本の地ビールを支援する会が主催となり、2012年10月からスタートしたとってもお得なビール講座です。
毎月1回の開催で、今回は7回目。
これまでは、ドイツやイギリスなど国別に生まれたビールを勉強してきましたが、今回はテーマごとに3種x3スタイル+スペシャルなゲストビール1種を味比べをしながら、それぞれのビールの特徴を五感を使い体験しました。
例えば、今大人気のIPA。皆さんご存知のようにIPA=インディアンペールエールです。もともとは18世紀頃、イギリスの植民地だったインドへの輸出用に作られました。長期輸送中の品質劣化を防ぐために、通常のエールに比べると約4倍のホップと、1.5倍の麦芽を使用したと言われています。それにより生まれた苦みが話題を呼び、逆に本国イギリスでも大人気となったとのこと。
今回の最初の飲み比べは、IPAのベースとなるペールエール、そのペールエールに対抗してできたブラウンエール、そしてIPAの3種です。比べてみると、味のインパクトがあるIPAもいいけれど、小さな頃から親しんだ麦茶のような滋味のあるペールエールも捨てがたく、はたまたIPAといえども、ついつい刺激を求めて飲んでいたアメリカンIPAとバランス重視のイングランドタイプのIPAが違いも知ることができ、ついついIPAばかり頼むのではなく、これからは自分の気分や体調でスタイルを選んでみようかな?と感じました。
実は、主催であるNPO法人 日本の地ビールを支援する会の会長である吉田さんは(フルネーム、吉田茂さん!)、あの日の丸エールをはじめとする美味しいビールを造る株式会社クラフトリカーズの代表取締役です。そんな方々にビール秘話などもお伺いできるメリットもあるお得満載の講座です。
講師の野田さんは、まるで気っぷのいいみんなのお姉さんのように、初めて参加の方を大歓迎しながら、取材先などで見聞きしたレア情報なども交えて楽しくレクチャーしてくださるので、最後には見知らぬお隣さんともすっかり仲良くなり、「次回もまたお会いましょう!」とお別れするのが、もはや合い言葉にも。わたしもすてきなビア仲間にたくさん出会うことができました!
毎回10種類のビールを味わい、知識でお腹いっぱいにして、自分の好みのビールを発見できるこの講座。聖地と言われるポパイで開催されているのも魅力です。もちろんまず1回参加してみるもよし、興味があれば次々参加するもよし。最後にいただける修了証を集めたくなっちゃうかも?
次回開催は8月3日(土)を予定。→8月31日(土)に変更(予定)
【クラフトビアミーティングvol.7の銘柄リスト】
*ペールエールとその派生
・ブリマー・ブルーイング ペールエール
・伊勢角屋麦酒 ブラウンエール
・プレストンエール IPA
*小麦を使ったビール
・富士桜高原ビール ヴァイツェン
・常陸野ネストビール ホワイトエール
・スワンレイクビール クリスタルエール
*長期熟成ビール
・フラーズ ゴールデンプライド
・ヤッホーブルーイング ハレの日仙人
・独歩ビール ボック
*スペシャルなゲストビール
■主催:NPO法人 日本の地ビールを支援する会
■日時:6月29日(土) 14時~16時
■場所:麦酒倶楽部ポパイ 東京都墨田区両国2-18-7
■TEL:03-3633-2120
■参加費:3500円(10銘柄のビール付き)
■講師:野田幾子
ビアジャーナリスト
1994年にベルギービール、1996年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、周りにクラフトビアの普及活動を開始。2007年にビアバー・ビアカフェを紹介したムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を担う。2013年』刊行、2013年6月27日『極上のクラフトビールが飲める120店』刊行。2010年、日本ビアジャーナリスト協会設立。同副会長。
ビアジャーナリスト二期生 宮原佐研子
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。