ビアビギおけいこ 〜イ•ロ•ハ•ニびーるの楽しみかた〜 ホワイトビール編 その2
迷えるビアビギのみなさま、こんにちは!
先日、やっぱり“さとこ”じゃなくて“さけこ=酒子”じゃないの?と言われた宮原佐研子です。
関東は梅雨明けとともに真夏に突入。全国的に夏スタートですね!見上げれば青空に輝く太陽、そしてもくもくと盛り上がる入道雲。それはまるでホワイトビールの盛り上がる泡のよう…。
さあ、ビアビギおけいこ、始まります〜!
【ビアビギおけいこ 〜イ•ロ•ハ•ニびーるの楽しみかた〜 ホワイトビール編 その2】
ホワイトビールには、代表的なものとして主に2種類のスタイルがあります。
ドイツが発祥のヴァイツェンやヴァイスのスタイルと、ベルギーが発祥のベルジャンスタイルホワイトです。ちなみに最近ではホップの香り華やかなアメリカンウィートというタイプも人気がありますね。
<ヴァイツェンとベルジャンスタイルホワイトってどうちがうの?>
ドイツってどんなイメージですか? 私が最初に思い浮かべるのは、ベンツに代表するような質実剛健な生真面目くんイメージ。それにくらべてベルギーは、ゴディバのチョコレートとかベルギーワッフルなど、スイートなおしゃれさんのイメージ。ヴァイツェンとベルジャンスタイルホワイトの違いもそんなイメージが近い、かな? 前回に書きましたが、ドイツでは『ビール純粋令』が施行されたように、混ぜ物(副原料)があるのは基本ビールとは呼びません。特にヴァイツェンは小麦麦芽を50%以上使用したものを呼び、それ以下のものをヴァイスと呼び、使われている原材料で明確に分けられています。そんな生真面目なヴァイツェンたちに比べると、ベルジャンスタイルホワイトは小麦の他にコリアンダーやオレンジピールなどを使い、スパイシーでフルーティーなアクセサリー?を身につけたおしゃれレディのイメージ。
うーん、そんなこと言われてもわからない〜!…なビアビギのみなさま。それでは、それぞれのビールを早速ご紹介しましょう!
<おすすめホワイトビールの紹介①>
海外はもちろん、日本のクラフトビールでもたくさんのホワイトビールが造られています。その中でも木内酒造の常陸野ネストビールでは、ヴァイツェンとホワイトエールの両方を醸造しています。今回は同じ醸造所がつくる二つのスタイルの違いをご紹介しましょう!
■常陸野ネストビール White Ale ホワイトエール : ベルジャンスタイルホワイト
常陸野ネストビールのオンラインショップでも売り上げナンバー1(2013年7月3日現在)を誇るビール。ベルギーの伝統的なホワイトエールを同じように麦芽化されていない生の麦を使い、ドライな味わいを楽しめます。コリアンダー、ナツメグ、オレンジピールなども使用。
私が味わった感想は、一言でいうと“さわやかふわり”。ライト•ゴールドのビールを口に含むと、コリアンダーやオレンジピールの洗練された香りが口に広がり、鼻をくすぐりながらすっとのどに消えていく…。飲み終わると、ほんの微かだけれど、軽く柔らかいシフォンケーキを食べた後のようなふわっとやさしい後味を感じたのは、やっぱり小麦ビールだから、かな? オリエンタルで上品な華やかさをもつこのビールは、世界最大のワールドコンテストやイギリス最大のビアコンテストなど多数の受賞歴があり、アメリカにも輸出されています。日本のビールの素晴らしさを世界に伝える逸品です。アルコール度数5.5% 飲み頃温度 6〜9℃
■常陸野ネストビール Weizen バイツェン : ヴァイツェン
一般にみるヴァイツェンタイプのビールは、白濁したライトイエローのイメージが強いですが、このヴァイツェンはヘイジー•オレンジ(すこしもやのかかったようなオレンジ色)をしています。そんな美味しそうな色を眺めながらグラスを近づけると、うっすらとレモンのような香りが鼻をくすぐり、口に含むとヴァイツェンらしいクローブのようなバナナのような、そしてほんのりマンゴーのような甘酸っぱさが口の中に広がります。そして、やさしい酸味と蜜にも似た柔らかいこく味を残しつつ、気持ちよく飲み干すことができます。私の印象は、“どこか力強く、でも優しく柔らかく”。本場ドイツ仕込みの製法で丁寧につくられたこのヴァイツェンは、ホップを数種類使うことで味に複雑さがでるように工夫されているとのこと。伝統を守りつつ、そこに個性がこめられたこのビールは、本場ドイツの農林省に2年連続金賞、英国でも金賞を受賞するなど、日本はもちろん、世界に広く認められています。アルコール度数5.5% 飲み頃温度 6〜9℃
同じ醸造所、同じホワイトビール、そして同じアルコール度数なのですが、飲み比べてみるとホワイトエールとヴァイツェンの違いは明確で、例えて言うのなら、うーん、慶応の女子大生と早稲田の女子大生…??(注:あくまでも勝手なイメージです。)
ぜひ、飲み比べてみてください!私の独自な感想に異論反論あるかとは思いますが、みなさまそれぞれの感想や、好みを見つけていただけたらうれしいです!
※ヴァイツェン、バイツェンについてはメーカーごとに表示が違う場合があります。常陸野ネストビールでは“バイツェン”を使っておられるので、商品名についてはこちらを記載させていただいております。
…ここでブレイク。
常陸野ネストビールのラベルや王冠には、かわいいフクロウの絵が使われています。
ネストは鴻巣の地名の“巣”からきているそう。木内酒造さんのHPにはかわいいフクロウのイラストデザインに至った経緯についても紹介されています。
http://www.kodawari.cc//?jp_home/products/nestbeer/nest-brand.html
もっと常陸野ネストビールのことが知りたくなったみなさま! 来たる7月17日、日本ビアジャーナリスト協会Facebook一周年記念として、常陸野ネストビールを造る木内酒造取締役 木内敏之氏 と ㈱協同商事コエドブルワリー代表取締役社長 朝霧重治氏がパネラーとして参加するイベントが開催されます。直接お話しを伺いつつ、ビールも味わうことができる希少なイベントにぜひ参加してみませんか?イベント詳細はこちらをご覧ください。
7/17(水)、JBJAフェイスブック1周年記念特別イベント「日本のクラフトビールは世界で通用するのか?」参加募集枠を倍増!
【ビアビギInterview 〜だれもが最初は初心者だった!〜 vol.2】
今回のゲストは、なんと前職TV番組制作の仕事をされていたという、常陸野ネストビール額田醸造所 醸造士 宮田輝彦さんです!
Q1. 初めてビールを飲んだときの感想とエピソードを教えてください。
大学生時代に初めて飲みました。その時の印象は苦くて炭酸がきつくて正直おいしい飲み物とは思いませんでした。むしろ嫌いでした。
Q2. 初めて“美味しい!”と思ったビールはなんですか?
イギリスで飲んだヤングスのビター。ドイツケルンで飲んだライズドルフのケルシュ。シュナイダーのヴァイツェン、ベルギーで飲んだキャンティオンのランビック
Q3. ビールビギナーにお勧めするビールはなんですか?
ビター、ケルシュ、ヴァイツェン、ランビック、ペールエール、ホワイトエールなど
ビール嫌いだった宮田さんが留学先で出会った、炭酸がきつくなくするっと飲めたビール。それがきっかけで数年後に奇跡にもハローワークで現職につくに至ったということをお聞きし、びっくりしました。ビアビギのみなさまも、これからの未来、なんだかワクワクしませんか?
宮田輝彦
1979年生まれ。大学卒業後、テレビ番組の制作会社入社。ビールの醸造の仕事をするために一念発起し、2008年に常陸野ネストビールを製造する木内酒造合資会社に入社し、以来ビール作りに没頭している。
木内酒造 常陸野ネストビール http://www.kodawari.cc/?jp_home/products/nestbeer.html
木内酒造では手作りビール体験もできます!くわしくはこちら。 http://www.kodawari.cc/?jp_home/bop.html
最後までご覧頂きありがとうございました!
次回は、『ビアビギおけいこ 〜イ•ロ•ハ•ニびーるの楽しみかた〜 ホワイトビール編 その3 おすすめホワイトビールの紹介②』です。またまたおいしいセレクト、ご紹介します。ビアビギInterview 、次回のゲストもお楽しみに!
ビアジャーナリスト二期生 宮原佐研子
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。