ビアログをつけてみませんか?
スーパーやコンビニの店頭に冬物語など冬をイメージさせる商品が並び始めましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?ビアジャーナリストアカデミー2期生の川端ジェーンです。
今回はずばり、飲んだビールの記録をしてみましょう、ということです。正直なところ、面倒な作業であることに間違いはありません。私自身も常につけているわけではありませんし。
それでもお勧めするのには訳があります。ただ飲むだけではわからなかったことに気が付いたり、新たな発見をすることが出来たりするのです。それは自分でも気が付かなかった好きなビールの傾向だったり、或いは自分自身の体調の変化だったり…。もちろん、ただ書き捨ててもOKですが、時おり書いたものをまとめて見返すことが大事です。
例えば、とあるビールを飲んで「レモンのような香りがした。苦かった」という感想を書き留めました。また別のビールでは「グレープフルーツの香りがした。美味しかった」や「柑橘系の香りがしたけど、飲んだ後は口の中にグレープフルーツの白いスジみたいな苦味が残った。あんまり好きじゃないかも」と書いてあったとします。この3つを見てみると「自分はIPAみたいな苦いのが好きなんじゃなくて、柑橘系の香りのするホップが好きなだけなんだな」ということがわかります。或いは数か月分をまとめて見返すことで「苦い系を毎回一杯目に飲んでいるなぁ」とか、「いつも締めにホワイト系飲んでるけど、もしかしたらホワイト系が好きなのかな」というようにご自身の飲み方の癖や好みも分かるかもしれません。同じビールを飲んでも違う感想が書かれることもあるでしょう。あとから見返して「そういえば、このビールをこんな風に感じた時って次の日に喉風邪ひいてることが多いかも」ということがわかるかもしれません。
では、実際にはどんなふうに書いていったらいいでしょうか?
飲んだ日付、場所、ビールの名前、ビールのスタイル、醸造所名、醸造所の所在地、アルコール度数、色、香り、泡の状態、グラスの形状、口に含んだ時の感想、飲みこんだ時の感想、全体の印象
ここまで詳しく書くと理想的ではありますが、楽しく酔っ払えない可能性もあります。楽しく飲むことと記録をつけることの両立はできないのでしょうか?実はできます。スマホのアプリを利用する、というのも一つの方法ですが、私はスマホのメモ機能で充分だと思います。うまく撮れれば写真を添付するだけで色や泡の状態は分かります。機種によっては位置情報が登録出来たり、入力した日付が表示されたりするものもあります。ビールの名前と醸造所名を控えておけば所在地やアルコール度数は後からでも調べられます。あとは香りや味の感想をちょこちょこっと書き留めれば十分、という訳です。
参考になるかどうかは微妙なところではありますが、2~3年前の私のビアログを例として挙げます。
「アベイデロック 9% モルトの香りとレーズンに似た甘い香り/アルコール度数の高さ全開→口の中に広がるモルトフレーバー/フルボディでガツンとくる/ウィスキー好きに薦めてみる?」
さぁ、皆さんも今晩からビアログをつけてみませんか?
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。