世界遺産になる前に反射炉ビヤ「ポラリスIPA」―ビアレポート(39)
世界遺産に改めて興味を持ちはじめている私です。
富士山が世界遺産登録されましたが、そんなことになったら行ってみたいと思うわけです、やっぱり。でも、登山も趣味だし昔から富士山は登りたいと思っていたのですよ! と主張したいのですが、実行せずに今に至り、なんだかブームに乗っかろうとしていて乗れない状態なのであります。
富士山に関わらず、以前から世界遺産に興味はあったのですが、最近は別の視点で興味を持ちはじめているのです。それは、世界遺産(近辺)で造られているビールを飲みに行きたい、と。特に理由はないんですが。
じゃあ、富士山周辺で、となるといくつか思い当たる醸造所はありますが、富士山ではなく別の所でちょっと先取りしてみましょう。
先日ニュースにもなりましたが、「九州・山口の近代化産業遺産群」が世界遺産登録に向けて正式推薦されることが決まりました(推薦する際の名称は「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」)。九州・山口と関連地域ということですが、この中に静岡がひとつだけ入っています。
韮山反射炉です。
その近辺で造られているビールといえば、反射炉ビヤ(近辺というか、隣です)。さて、前置きがかなり長くなりましたが、今回は反射炉ビヤの「ポラリスIPA」です。世界遺産になる前に、その隣で造られているビールを先取りしておきましょう。
反射炉ビヤは定番が3種類あり、年間数種類のシーズナルビールを造っていますが、「ポラリスIPA」もその期間限定ビール。
ポラリスとは、2012年にリリースされたばかりのドイツ産ホップの名前。「ポラリスIPA」はポラリスのみを使用したシングルホップIPAです。ポラリスはあまり市場に出回っていない希少なホップだとか。この「ポラリスIPA」は苦味が強烈に出ているタイプではなく、むしろさわやかな印象。落ち着いたフルーティーさがあり、モルトの甘味も感じられます。
ま、先取りとは言いながら、反射炉ビヤは最近できたわけでもないので、先取りでもなんでもないんですけどね。期間限定なので、見つけたらまず試してみては。
【BEER DATA】
ポラリスIPA
生産地:日本
醸造所:反射炉ビヤ
スタイル:IPA
アルコール度数:5%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。