ガストロ・パブという進化。神楽坂「ロイヤルスコッツマン」
イギリスの料理は不味い! と言われていた。
フィッシュ&チップス、シェパーズパイ、マッシュポテトやジャケットポテトといったジャガイモ料理、型崩れ寸前まで煮込んだ野菜、薄くスライスしたきゅうりのサンドイッチ、マッシュルームのフライ、羊の内臓やミンチ肉を詰めたパイやプディングと、確かにあまり華やかではない。(個人的には嫌いでないのだが…)
ピューリタン的禁欲主義から美食や食道楽を戒める感覚も根強く、料理を楽しむことにうしろめたさを感じる人も多いと言われている。
ところが、ここ十数年はイギリスでも“美味しい食事”を提供するレストランが増え始めており、その影響はパブにも広まっている。
それが「ガストロ・パブ」と呼ばれる、「食事も旨いパブ」である。今までの“パブ飯”を洗練させたものや、フレンチやイタリアン、さらには中華のセンスも取り入れたメニューが並ぶ店もある。
日本にもイギリス風のパブが数多く存在するが、神楽坂の「ロイヤルスコッツマン」はまさにガストロ・パブと呼ぶにふさわしい一軒と言える。
以前より、フィッシュ&チップスの味やボリュウム、自家製オイルサーディンの絶妙な柔らかさと塩加減など料理の評判は高かったが、特に最近は一段とパワーアップしている。
本場のガストロ・パブを超える料理の数々が並んでいるのでいくつか紹介しておこう。
●鶏肉とブロッコリーのチーズココット 550円
●フレッシュマッシュルームとアンチョビガーリックオイルのサラダ 650円
●豚足の冷製マリネ 650円
●自家製ベーコン 500円
などが楽しめる。
柚子胡椒といった和の食材が使われているのも神楽坂という土地柄にマッチしていて面白い。オーナーシェフの小貫友寛さんは、フレンチの巨匠三國清三シェフに師事し、海外でも研鑽を積んだだけあり実に素晴らしい腕前である。
そして、これらの逸品をバーマン島田祐二さんの注ぐクラフトビールの数々とペアリングすることが出来る。嬉しい限りである。
北海水だことトマトの柚子胡椒マリネには「オスカーブルーズ」の「Dale’s Pale Ale」、マッシュルームには「クレージーマウンテン」の「ラヴァ・レイク・ウィット」、鴨には「オスカーブルーズ」の「Old Chubスコッチエール」、インペリアル・スタウトケーキには「ブリュードッグ」の「Tokyo」…。
とても1日では食べきれない飲みきれない内容だ。日参したい一軒である。
*メニューの内容や価格は、季節や仕入れ状況によって変わります。御了承下さい。
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