ミッケラーの双子の兄弟が造るイーブルツイン「Low Life」―ビアレポート(54)
双子の兄弟というのはどういう感覚なのだろうかと思う私です。
自分がもうひとりいるような感覚なのか、まったく別の人格として見ているのか。入れ替わってみたりしたことはあるのか、やっぱり好みは一緒なのだろうか、など興味は尽きません。双子の兄弟が同じ分野で活躍しているという話は聞きますが、ビールでもそんな双子の兄弟が活躍しています。
今回はイーブルツインの「ロウ・ライフ(Low Life)」。
イーブルツインはいわゆるファントムブルワリーで、デンマーク・アメリカを拠点にしています。デンマークのファントムブルワリーといえばミッケラー。実は、イーブルツインの創業者であるイェッペ(Jeppe)氏はミッケラー創業者のひとりミッケル(Mikkel)氏の双子の兄弟なのです。創業は2010年とミッケラーの創業から4年遅れ。12月3日から「デリリウムカフェ」系列店舗での販売が開始されたということで、早速飲んでみました。
イーブルツインのウェブサイトを見てみると、ざっと確認できるだけでも60種類以上のビールが載っています。限定と言っていいのかわかりませんが、定番ではないビールを数多く造っているようです。
銘柄によって委託している醸造所が異なるようで、「ロウ・ライフ」はアメリカのWestbrook Brewingという醸造所で造られています。このWestbrook Brewingもまだ新しい醸造所で、この醸造所が造るビールはまだ日本には入ってきていないと思われます。
この「ロウ・ライフ」はピルスナーですが、一口飲むと柑橘系の香りと苦味を感じます。モルト感はそれほどでもなく軽い味わい。一般的なピルスナーより苦味は強い印象があり、余韻としても残りますが、心地よくスッと消えます。
私自身、イーブルツインのビールを飲むのは初めてだったのですが、ほかにどんなビールがあるのか非常に気になります。日本でも外販を始めるということなので、今後目にする機会も増えてくるでしょう。今後が楽しみです。
【BEER DATA】
ロウ・ライフ(Low Life)
生産地:アメリカ
醸造所:イーブルツイン・ブリューイング(Evil Twin Brewing)
スタイル:ピルスナー
アルコール度数:5.5%
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