★ビアレビュー★魅惑的な深紅色のライエールの誘い「Scarlett Red Rye Ale」
2期生のじょんにょんです。
実は別の記事を書いておりましたが、
これは先に早くレビューしなくちゃ!!と思ったビールに出会いました!
今回紹介するビールは「SPEAKEASYのSCARLETT RED RYE ALE」です!
その前に簡単にブルワリーの話を。
SPEAKEASY ALES&LAGERSは1997年に始めたブルワリーで、代表的なビールのBig Daddy IPAは日本でも有名です。
何よりも密かに隠れて周りを見回しているようなロゴが印象的ですね。それもそのはず、Speakeasyとはアメリカの禁酒法時代(1920〜1930年代)にお酒を密売している店のことを言います。
Big Daddy IPA他にもDouble Daddy Imeperial IPAやProhibition Ale、Payback Porter、Tallulah Extra Pale Aleなど、その時代を表すような銘柄とラベルのデザインが特徴です。個人的にはラベルを見ていると、映画「ゴッドファーザー」を思い出しますね。
Speakeasy Scarlett Red Rye Aleは2012年から出されたシーズン限定のライエール。
(お店で思わぬ出会いだったので、写真をデジイチで撮れませんでした…)
写真には泡の色が白く写っていますが、淡いクリーム色の細やかな泡です。
それと対照的なビールの濃いワインレッド色がとても魅惑的です。まるで赤黒い薔薇が目の前に咲いているように見えました!
アロマはライエール特有の胡椒のようなスパイシーな香りとやや甘いキャラメルモルト、ホップの爽やかな酸味が感じられます。
一口含むとローストしたモルト感がまるで少し砂糖が入ったコーヒーのように、苦味の中にほんのりと甘味も広がります。また松や胡椒を思い出すスパイシーな味わいの後にすっきりしたフィニッシュ。なのになぜかしばらく柔らかな余韻が残ります。いつの間にか自然と口はグラスに向かい、再びのどを潤します。
赤いドレスを着てお客さんに向かって歌っているラベルの女性が気になりました!
Tallulah Extra Pale AleのTallulahのように実在した女優さん、もしくは何かの作品の登場人物ではないかと思い、いろいろ調べたのですが答えは得ず…もし、銘柄の由来をご存知の方、教えてください。
Scarlettは女性の名前によく使われますが、ややくすんだ赤色を表す言葉でもあります。写真にはよく見えませんが、ラベルの女性の左下には「Crimson Lady(深紅の女性)」と書いています。
この魅惑的なCrimson Ladyにこころを奪われた男性は、彼女が歌っているステージを見ながらこうつぶやいたかもしれません。このビールを飲んだ自分の気持ちも表していますが。
君は僕のこころに火をつけた
妖艶で優雅な一本の薔薇。
手に届くような届かないような
ほろ苦い想いをさせたまま
君は何もなかったように
優しげな余韻を残して
赤いヒール音は遠ざかる。
また明日も会えるかのように。
◎生産地:アメリカ、カリフォルニア州、サンフランシスコ
◎醸造所:SPEAKEASY ALES&LAGERS
◎品名:Scarlett Red Rye Ale
◎ABV:5.5%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。