ジュース感覚で飲めるデュ・ボック醸造所「アップルボック」―ビアレポート(66)
早とちりが多い私です。
人がやっていることはよく見えるのですが、自分がやっていることとなるとなかなか客観的に見られないものです。結果、時間が経ってから「何やってんだ…」と思い返すこともしばしば。焦ってしまって早とちりしてしまうと、そういうことが多くなります。
さて、今回はデュ・ボック醸造所の「アップルボック」をご紹介。ベルギーの中でも比較的規模の大きい醸造所のビールです。
とある酒屋に行きまして、飲んだことのないビールを…と物色していたのですが、その時に見つけたのがこのビール。「アップルボック」という読みだけを気にしてしまい、「ボック? あのドイツビールのボックにアップル?」などと思ってしまったわけです。
もちろん、このボックというのはデュ・ボック醸造所のボックであって、スペルを見れば一目瞭然。ドイツビールのボックではありません。普通に考えたらボックにアップルを加えたりはしないだろうと思うのですが、早とちり状態の脳ミソだとこんな感じなのです。買ってすぐ気づきましたけどね。
デュ・ボック醸造所は1858年にマルティン・ベロトが納屋でビールを造ったのが始まりですが、2000年には6万ヘクトリットルものビールを造るようになっています。「ゴールワーズ」や「セゾン・レガル」「セゾン1858」などが知られていて、飲んだことがあるにも関わらず、この早とちり。
この「アップルボック」は、簡単に言うとベルジャンホワイトにアップルジュースを混ぜたもの。なので、オレンジピールやコリアンダーも入っています。加えてリコリスというハーブも。アルコール度数は3.1%と低めで、アップルジュースの感覚で飲めるビールです。暑い夏にキリッと冷やして飲むと、よりおいしいかもしれません。
とはいえ、早とちりでもおいしいビールと出合えたので、よしとしましょう。
【BEER DATA】
アップルボック
生産地:ベルギー
醸造所:デュ・ボック
スタイル:フルーツビール
アルコール度数:3.1%
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