[テイスティング]2014.4.2

カスケードレイクス20周年記念「20th Anniversary IPA」―ビアレポート(84)

ビールにマイブームがある私です。

そのブームは半月くらいの短期間で変わるのですが、どうやら今はオレゴンブームのようです。

ということで、今回も引き続きオレゴン州の醸造所をご紹介。カスケードレイクス・ブリューイングの「20th Anniversary IPA」です。

20th Anniversary IPA

20th Anniversary IPA

カスケードレイク・ブリューイングは、1994年にオレゴン州レドモンドで設立された醸造所。名前は、カスケード湖という湖からとったのかと思ったのですが、そのカスケード湖はオレゴン州ではなくお隣のアイダホ州だったり。レドモンドの西にはカスケード山脈があり、そこには湖が点在しているのでそこからとったのかと思ったり。結局、名前の由来は調べても調べてもよくわからず。醸造しているビールは、定番が6種類とシーズナル9種類。今回のビールはその20周年の記念ビールでで、ホップはシトラ、リバティー、センテニアルを使用しています。

20周年の限定ってことでついつい買ってしまったのですが、実は定番の6種類のほうが個性的なラベルだったりします(ラベルはこちらからご確認ください)。「20th Anniversary IPA」のラベルデザインはシンプルでかっこよく、普段は奇抜な格好をしている人がビシッとスーツを着たような感じでしょうか。

飲んでみるとものすごくバランスの取れた味わい。まさにアメリカンIPAという感じです。IBUは82あるものの、苦味や柑橘系のフレーバーが突出しているわけではなく、甘味と酸味の間でバランスを取りつつしっかり主張している印象です。20周年の限定ビールですが、普段使いのIPAとして冷蔵庫に入れておきたい気分。限定ビールってなぜかそんなビールが多いのです。

【BEER DATA】
20th Anniversary IPA
生産地:アメリカ
醸造所:カスケードレイクス・ブリューイング
スタイル:アメリカンIPA
アルコール度数:6.4%

IPAアメリカオレゴン

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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