[テイスティング]2014.4.12

ボトルが特徴的なトゥアタラ「ロンドンポーター」―ビアレポート(87)

ネコ派の私です。

ネコ派です、というと、私はイヌ派です、という人もいるくらいですので、ネコ派の対義語はイヌ派といってもいいでしょう。しかし、動物の好き嫌いで言えばネコとイヌだけに収まることはなく、ウマ派だったりウサギ派だったりはたまた爬虫類派だったり、人の好みはさまざまあるわけです。とにかく私はネコ派ですが。

さて、今回ご紹介するのはニュージーランドのトゥアタラ「ロンドンポーター」です。

Tuatara London Porter

Tuatara London Porter

トゥアタラは2000年設立の醸造所。ウェリントン近郊のリゾート、カピティコーストにあります。カピティコーストの向かいには野生動物保護区になっているカピティ島があるところです。醸造所名の由来は、ムカシトカゲというニュージーランド特有の爬虫類(一般的なトカゲとは種類が違うようです)。現地でムカシトカゲ「トゥアタラ」と呼んでいます。

それを意識しているのか、この醸造所で造られるビールのボトルはほとんどが爬虫類の鱗のようになっています。面白いボトルデザインですが、爬虫類が苦手な人にはちょっと…かもしれません。

トゥアタラが醸造しているビールは14種類。日本で飲めるのはそのうちの数種類のようですが、今回は「ロンドンポーター」を選んでみました。正直に言うと、久しぶりにイギリスのポーターを飲んでみようと「ロンドン」という文字に反応して購入したものです。それ以外に何も考えずに購入したので、飲む時に初めてニュージーランドのビールだと知ったという…。

ボトルはこんな感じですが、飲んでみるとまさにポーターといった味わい。チョコレートモルトとローストモルトの香ばしい苦味が感じられます。その一方で、さわやかなフレーバーも味わえるのですが、ホップはチヌックを使っているようで、その影響かもしれません。すっきりとしたフィニッシュです。

ボトルは気にせず、まずは飲んでみると吉、だと思います。

【BEER DATA】
ロンドンポーター
生産地:ニュージーランド
醸造所:トゥアタラ
スタイル:ポーター
アルコール度数:5.0%

ニュージーランドポーター

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
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ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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