バイエルン王家末裔のケーニッヒ・ルードヴィッヒ「ヴァイスビア」―ビアレポート(94)
歴史好きな私です。
以前にも書いたような気もしますが、歴史上の事柄や人物がいろいろなところでつながっていたり、因果関係があったり、ということを知ると、非常に歴史が面白くなってきます。ただ、中世ヨーロッパの歴史は複雑過ぎるので、あまり深入りすると苦しくなってくるかもしれません。
さて、今回はドイツのケーニッヒ・ルードヴィッヒ「ヴァイスビア」です。
ラベルを見ても読み方からして分からなかったので、すぐバックラベルを確認。読み方が分かったところで、その下に書いてあるケーニッヒ・ルードヴィッヒについての文章を読んでみると、
ミュンヘンで開催される世界最大のオクトーバーフェストの起源はバイエルン王国・皇太子ルードヴィッヒの婚礼に伴う祭典でした。そのバイエルン王家の末裔が経営するのがケーニッヒ・ルードヴィッヒ王室ビール醸造所。
ということだそうです。と、「バイエルン王国」という単語でピンときました。ルードヴィッヒとは何者かを調べてみると、2代目のバイエルン国王で、その父親はマクシミリアン1世だそうです。以前、「イルルバッハー」を紹介した際にも出てきたマクシミリアン1世ですね(重ね重ね念をおしておきますが「ブルッグスゾット ブロンド」で出てきたマクシミリアン1世とはまた別の人物です)。
その王家はヴィッテルスバッハ家といい、その末裔が今でもビール醸造に関わっているということです。現在は、ルイトポルトという方が一族を継いでいるようですが、同姓同名やら複雑すぎて調べきれませんでした。なお、ラベルに描かれている紋章は、ヴィッテルスバッハ家のものです。
そんな歴史をつないでいる「ヴァイスビア」は、バナナのようなフルーティーなアロマがありながら、すっきりした後味で飲みやすい仕上がり。徐々に暖かくなってきたこの時期に最適です。
【BEER DATA】
ヴァイスビア
生産地:ドイツ
醸造所:ケーニッヒ・ルードヴィッヒ
スタイル:ヴァイス
アルコール度数:5.5%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。