ビアポエム(8)ブンマイエ 8wired
ビールの歴史が始まって以来、世界の中でビールの代表地域といえばヨーロッパでした。チェコ、ドイツ、イギリス、ベルギー。しかし最近になって、イタリアやデンマーク、フランスなどヨーロッパの中でもビール大国と思われていなかった国や、はたまた、ヨーロッパでない国(もちろん日本も含めて)のビールがだんだん進化してきているようです。
今回は、ニュージーランドのビールの紹介です。
ブンマイエ 8wired
8wiredは、ニュージーランド南島ブレナムに拠点を置くブルワリーです。とはいってもこの醸造所、自分自身の醸造施設を持っている訳ではありません。レシピや醸造作業は自身で行いますが、醸造設備は他の醸造所のものを借りてビールを造っています。こういったブルワリーはファントム・ブルワリーとも呼ばれています。有名なのは、デンマークのミッケラーですね。低コストで醸造を始められるので、近年はこういった造りかたをよく聞くようになりました。
8wiredは2011年にニュージーランドでNo.1ブルワリー(NEW ZEALAND CHAMPION BREWERY)となり、最近ではスコットランドのブルードッグとのコラボ(Dog Wired)など、目覚ましい活躍ぶりです。
さて、今回のビール、実はアルコールが16%もある超高アルコールビールです。
気合いを入れて、いざ飲んでみます。
・・・tasting
開栓し、グラスに注ぐそばから芳香が漂う。その香りはブランデーのよう。泡立ちは皆無。ビターチョコ、ブランデー、濃縮したブドウ、そんな香りに包まれながら飲む。舌触りこそさらりとしているが、味わいは濃厚。インペリアルスタウトらしい強いロースト感がおそってくる。それだけではない。ピノ・ノワールの樽で寝かせただけあって、ウッディでタンニンを感じさせる渋みがガツンとくる。もはやビールを飲んだときの余韻ではない。これはワインや蒸留酒を飲んだときの焼ける味、それが舌を刺激する。ニュージーランドからやってきた、強気な小瓶。
私はこの330mlを飲み終えるのに1時間以上かかりました。寝る前にちょっと1杯のつもりでいると寝られなくなってしまいます。ゆったりとした1日の終わりに映画でも鑑賞しながら飲むのはいかがでしょうか。ちなみに、ブンマイエという名称は、往年のボクサー、モハメド・アリとジョージ・フォアマンの試合の際、現地ザイール(当時)の人々がアリを応援する掛け声の、「アリ、ブンマイエ!」から名付けたそうです。穏やかな訳でいうと、「アリ、やっちまえ!」といったところでしょうか。どうぞ、危険なビールにノックアウトされないように。
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