[イベント]2014.6.19

【シリーズ☆鳥取のビール事情】大山の麓でビール祭りが開催されていたのでレポート

鳥取にいるとよく思う。どうも東京にビールのイベントや情報が集中し過ぎているようだ、と。

都道府県をアイウエオ順に並べたとき、同じ「と」で並んでいるのにものすごい差がある。だが、日本の一地方だからこそ見えてくることもあるはず。いや、ないかもしれない。まぁどちらにせよ、不定期でここ鳥取からビールに関する話題を発信したいと思う。

書き手はビアジャーナリスト1期生の矢野竜広。ビール好きとビアエッセイストを自称しているフリーライターである。昨年7月、30年住んだ東京から妻の故郷である鳥取県に移住した。もうすぐ1年が経過する。震度1で地震速報が流れるこの土地にも慣れてきた。

この1年間、僕は友人たちのFacebookへの投稿を見て、何度「ぐう…」と思ったことだろう。東京では毎週のようにビールのイベントが行われ、美味しそうな食べ物やグラスがアップされていたからだ。だが、ぐうの音くらいはかろうじて出た。それは、鳥取にもビール祭りがあったからだ。

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イベントの名は「地BeerFest大山」。大山(間違っても、“おおやま”とは発音しないで欲しい。“だいせん”である)の麓、枡水高原で年に1度開かれるビール祭りである。今年は6月14日(土)と15日(日)の2日間開催され、参加ブルワリーは、北は富山から(その表現を初めて聞いたとは言わないで欲しい)南は沖縄まで11社。約60種のクラフトビールが飲めた。今年で4回目を迎えるイベントの会場は、たくさんの人で賑わっていた。鳥取でこんな人込みを見ることはほぼない。たくさんの人がいるシーンすら、日吉津にあるイオンでしか見ることができない。

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チケット売場の横というポールポジションを確保しているのは、地元鳥取県が誇る大山Gビールだ。今回は定番3種(ピルスナー、ヴァイツェン、スタウト)に加えて、インペリアルラガー、ヴァイスブラン、グランセゾン、八郷、強吟の計8スタイルをラインナップ。ちなみに、チケットは飲み放題券が5000円(前売り4500円)で、かなりリーズナブルと言える。というのは土曜日の場合、11時から21時までの10時間も飲み放題だからだ。なお、5杯券は1700円(前売り1500円)で1杯ごとの販売はしていない。最低5杯は飲みましょう!ということなのだろう。
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お土産用のボトルビールはあるわ、ステージでライブが行われているわ、食べ物も充実しているわ、見上げると大山がそびえたっているわ、とにかく至れりつくれりのイベントである。フードの充実っぷりは特筆すべきかもしれない。北は名和から南は伯耆町まで(この表現は初めて聞いた人ばかりだろう)、県内の飲食店や施設が集合。肉料理を中心にビールにぴったりな料理が居並んでいる。さすが“食のみやこ”をキャッチコピーにする鳥取県だけはある。また、JR米子駅から会場の枡水高原間は、20分間隔で無料バスも出ている。さらに言うと、会場の近くでキャンプを張ることも可能(無料)。

ビール、山、キャンプ、グルメ、音楽が好きな人は「うわっ・・・鳥取、遠すぎ・・・?」とか言わず、「地BeerFest大山」に来年ぜひ来ていただきたい次第である。

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大山枡水高原鳥取

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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