イタリアの醸造所同士がコラボした黒いセゾン「テインテッド・ラブ」―ビアレポート(104)
しばらく期間が空きましたが、相変わらずビールを飲んでいる私です。
先日、3名でとあるお店に行きまして、初めて見たイタリアのビールを飲んだので今回はそれをご紹介。
トカルマットがExtraomnesとコラボして造った「ティンテッド・ラブ」です。
トカルマットもExtraomnesもイタリアの醸造所。トカルマットはパルマで2008年に設立され、アメリカンペールエール、IPA、ケルシュ、ベルジャンホワイトなど幅広いビールを造っています。一方、Extraomnesについてはウェブサイト等で調べてもよくわからず…(読み方もわからず…)。Extraomnesが造るビールを見てみると、ブロンド、セゾン、トリペル、ブリューンなど、ベルギー系のスタイルを定番としているようです。
そんな2者がコラボした「ティンテッド・ラブ」はセゾン。750mlの大瓶だったので、ひとりじゃないこの機会に…と思って飲んでみました。
イタリアの醸造所同士がコラボしたセゾンはどんなものなのか、ワクワクしながらグラスに注いでみると、見た目でいきなり予想を覆されました。
なんと真っ黒。
真っ黒は言い過ぎかもしれませんが、茶色とはいえないほどの黒さです。さらに予想を覆されたのが、香りとその味。グレープフルーツのような香りが漂い、香りも味もローストの印象はほんのり感じられる程度。色味に反して、ものすごくさわやかな味わいでした。
セゾンはもちろん夏のビールですが、この「ティンテッド・ラブ」も見かけによらず夏にぴったりのビール。見た目で判断せず、夏ビールの候補のひとつにどうぞ。
【BEER DATA】
ティンテッド・ラブ
生産地:イタリア
醸造所:トカルマット、Extraomnes
スタイル:セゾン
アルコール度数:4.7%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。