[イベント]2010.9.7

「家飲み」も充実させましょう

お店で飲むビールにはお店での、家で飲むビールには家での
楽しみ方がある。

ということを追って書いていこうと思いますが、
今日は、2009年春に出たMOOK『極上のビールを飲もう3』
に寄稿した僕の原稿から転載しますね。
ちなみにこのMOOKは、JBJAメンバー総出演(笑)。

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(企画タイトル)
家でもビールを楽しもう!

文・写真/石黒謙吾

(リード)
お店で飲むビールはうまい。そして家で飲むビールもうまい。どっちがいいかと2択を迫られれば、僕ならばこれはもう「パス1」入ります。決められません。
ビールファンにとってはビアパブで飲(や)るのが「ハレ」ならば、家でじっくりと愉しむのは「ケ」。
ケがあるからハレが輝き、ハレがあるからケのありがたみがわかる。どちらも愉しみたいからこそ、家ビールを充実させるためのこと、ちょっと考えてみませんか。

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(本文)

■“アメニティの充実”を基本コンセプトに

 こまっしゃくれた見出しから入ったけど、要するに、ビールをゆっくり愉しむ余裕がある時は、自分が一番快適だと思う空間を用意してからがいいよね、という一点につきます。この「快適」の尺度や方向性は一人一人違い過ぎて、これが正解なんてものはない。「プロフェッショナルドリンカー家ビールの流儀」はそれぞれですよね? 茂木健一郎さん。ということで、限られた紙数の中で、「ああそんなこともありかも」ぐらいのゆる〜いヒントになるべく、僕にとっての私的な快適術あれこれをぱっぱっと挙げていくことにしましょう。

■ほんの少しで変わる、インテリアとか雑貨とか
 まずは土台作り的な。ほんの少しでいい、部屋に気持ちを通してみよう。たとえば、ビールを飲んでる時に見える位置に1000円のグリーンを置くだけでもぐっといい感じに。ポスターを貼る、好きなテイストの小物を置くなども一番簡単なテ。少し進んで、いまひとつぱっとしないと気になっていたカーテンを変えるとか。ガツンと気合い入れ始めると、内装工事状態になり終った頃はビール飲む気力も失せかねないので注意。
 座るところも大事。ロッキングチェアなんて最高だし、ソファ変えるなんて理想的だけど、僕のように「そのお金でオルヴァル100本買えるじゃん」みたいな中毒患者であれば、いつもと違う椅子に座るだけでも気分は変わってプチ・ラグジュアリー空間に。畳でゴロ寝して飲むのもたまらない幸せって人も多いだろうから、もちろんそれはそれで。

■効果大のライティングは裸電球でもOK
 「たったこれだけでこんなに雰囲気変わるの?」と部屋を激変させる武器が照明。といても高級なものを買う必要はなし。ルーティンの行動としてなんの疑問も持たなかった“いつもの蛍光灯を点ける”行為にストップをかければいいだけよ。間接照明とまではいかずとも、黄色味を帯びた明かりに替えるだけで格段にムーディ勝山になります。ほっこりするというか落ち着くはず。僕のオススメは裸電球。今やこのアイテムは、わびしいものでなくオシャレなものに変貌を遂げた。カフェあたりでもうまく使ってるとこあるよね。工事現場で使ってる、電球を包むような針金のカバーはイケていて、激安。うちも5年使ってます。白色ではなく、暖かな色の光りの下でビール、間違いない。

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ととりあえずここまでを。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

石黒 謙吾

著述家・編集者・日本ベルギービールプロフェッショナル協会 理事

1961年 金沢市生まれ。
映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』、『2択思考』『分類脳で地アタマが良くなる』『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『CQ判定 常識力テスト』など著書多数。三輪一記氏と共著に『ベルギービール大全』『ベルギービール大全<新>』がある。プロデュース・編集した書籍も、『ジワジワ来る○○』シリーズ(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、『純喫茶へ、1000軒』(難波里奈)、『凄い! ジオラマ』(情景師アラーキー)など、ジャンル多彩に200冊以上。

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